夫の不倫相手を呼びつけ…慰謝料200万でも終わらない“妻の復讐”(女子SPA!)



さまざまな男女の愛憎劇を取材してきたライターの亀山早苗さん。なかでも、不倫については数々の著書があります。

 そんな亀山さんの近著『復讐手帖 愛が狂気に変わるとき』から、不倫された女性の復讐劇を3回シリーズでご紹介します。

 今回は、夫に17年も不倫されていた妻が、相手女性と直接対決した壮絶なケースです。

◆夫の恋人を呼び出し、慰謝料請求をした壮絶なケース

「どこの誰に話しても、私が悪いとは言われないと思います」

 自信を持ってそう話すのは、ミホコさん(50歳)だ。今どきの50歳は若い。ミホコさんも明るいパステルイエローのニットを着てスリムパンツで決めている。170センチ近い長身でバランスのとれたプロポーションは人目を引く。

 歯切れのいい口調で話す様子は、いかにもキャリアウーマンだ。とある中堅メーカーで企画開発部長をしているという。

「私、バツイチなんですよ。5歳年下の夫は初婚でした。夫は私と結婚する前から、あの女とつきあっていたんです。だからよけい腹が立ってしかたがなかった」

 ミホコさんが再婚したのは35歳のとき。職場の後輩だった夫は、結婚を機に友だちと会社を作った。

「この会社が軌道に乗らなくて大変だったんです。結婚してすぐ妊娠したから当時はキャリアが中断して不安だったし、夫の会社はうまくいかないし。育休もろくにとらずに会社に復帰しました」

◆夫の17年に及ぶ不倫が、スマホでバレた

 ところがその間も、夫は不倫をしていたのだという。夫と、その恋人、ユカリさんとの関係は17年にも及ぶのだとか。ユカリさんはミホコさんと同い年だ。

「私は結婚する前から、ずっと夫と彼女に騙されていたわけです。私が必死に仕事と子育てをしているとき、あのふたりは私をあざ笑うようにつきあっていたんです」

 ミホコさんが夫の浮気を疑ったのは、つい1年ほど前。ひとり娘を難関私立中学に送り込み、ようやく一段落したところで、ふっと夫の様子がおかしいと気づいたのだ。

 長年つきあっているのに、なぜ今さらバレたのだろうか。

「スマホですよ。夫はスマホはめんどうだと言って拒否していたのに、なぜか突然使い始めた。そうしたらやたら隠すようになったんですよね。おそらくユカリとのメッセージのやりとりが頻繁になったんでしょう。写真のやりとりもしていたみたいだし」

 ある日、夫の目を盗んでスマホを覗き見た。ロックがかかっていたものの、暗証番号は娘の誕生日だからすぐに開けることができたという。

「まあ、はしたないメッセージのやりとりや、下品な写真がたくさんあって。相手もすぐ特定できましたから、彼女に連絡をとって会いにいきました」

◆夫の恋人と直接対決!「貧相な女なんですよ」

 会ったのはシティホテルの部屋だ。事実を突きつけて認めさせたいという一心だった。

「私はあまりロマンティックな人間ではありませんが、夫を支えてきた自負があります。私がいなかったら、夫は絶対に会社をつぶしていた。

 今だって大もうけはしていないけど、仕事はそこそこ順調で、夫は日々楽しそうに働いている。それは人生にとって重要なことでしょう?

 金のために必死になっているわけじゃなくて、楽しい仕事を仲間と一緒にできるなんて幸せですよね。

 それは誰のおかげなんだと言いたいんです」

 学校の先生に説教されているような気持ちになる。彼女の言うことは正論なのだが、夫の身になってみると少し息苦しいかもしれない。

「こういうこと言ったら悪いけど、部屋番号を彼女に告げて待っていたら、やってきたのが貧相な女なんですよ。写真ではよくわからなかったけれど……。

 ゴージャスだったり、若くて美人だったりしたら、あら、うちの夫もやるじゃないって思うけど、ぱっとしない中年女。私と同い年だから私も中年女なんだけど」

 微妙なところで笑いをとりにくるなと思ったが、彼女は真剣だった。大柄なミホコさんに対し、ユカリさんは身長150センチくらい、ひときわ小柄で痩(や)せた女性なのだという。彼女からみれば「貧相」なのかもしれない。

「私に言いたいことはないのかと聞いたら、小さな声で『すみませんでした』と。『聞こえない』と言ってやりました」

◆不倫相手に、慰謝料200万円を約束させる

 弁護士と相談して用意してきた書類にサイン、捺印させた。今後二度と会わないこと、もし会ったらミホコさんの言いなりの金額を支払う、その際は夫同伴で話し合うなどなど。

「今回、あなたのご主人に話さないのは私の情けだからと言ったら、彼女、身を縮めて聞いていました。

 それから『今回の慰謝料はどうするつもり?』と聞いたんです。こちらとしては出るところへ出てもまったくかまわない、と。すると彼女は『いくら払えば許してくれるんですか』って。

 私、ちょっとそこでキレましたね。『いくら払ったって、許しはしないわよ。ただ、私が精神的に傷ついたことに対しての損害賠償をしてもらいたいの』と言うと、『でも私たち、奥さんより前から関係があるんですよ』と言うわけです。

 彼の愛は自分にあると主張したいんでしょうね。私に一方的に負けるわけにはいかないとも思ったんでしょう。

『あなたも妻という立場なんだから、愛人がそういう自己主張したらかえって墓穴を掘るって覚えておいたほうがいいわよ』

 そう言って私はスマホを見せました。スマホで録音していたのでね。裁判になればそれが物を言う。すると彼女、急に黙ってしまいました」

 ミホコさんは500万円と大きく出た。ユカリさんは青ざめて、とてもそんな額は無理だと言った。「あなたのうちの夫への愛情はそんなものだったのね」と嫌みを言いながら、ミホコさんは200万まで値を下げた。

「一括でも分割でもいいけどどうすると聞いたら、一括では払えない。分割にしてほしいと。結局、月々10万で20回払い。しかもいちいち私に直接手渡すこと。それも書類に明記して、その足で彼女を公証役場に連れていき、正式な書類を作りました」

◆毎月、慰謝料を持ってこさせ「会うたびに嫌みを言う」

 1年8か月にわたって、毎月彼女の顔を見るのはミホコさんにとってもつらいことではないのだろうか。

「私もイヤだけど、相手はもっとイヤでしょう、きっと。会うたび嫌みを言って、私は少しずつストレス解消できるかなと思ったんですよね」

 今も毎月、ミホコさんはユカリさんから10万円ずつ受け取っている。顔を合わせて。

「会うたびにむかつきますけどね、毎月、すみませんすみませんと言っている彼女を見ていると、やっぱり少しはすっきりしますね。夫にも書類は見せてありますが、夫は彼女を慰めることさえできない。毎日、事細かにスケジュールを知らせること、私がスマホチェックをすることなど、夫との間にもいろいろ取り決めをしましたから」

 専業主婦のユカリさんが、どうやって毎月10万円を捻出しているのだろうと思ったのだが、聞けばパートを始めたのだという。パート代で一部を負担、あとは今までの預貯金を取り崩したり生活費を切りつめたりして捻出しているのだろう。

 なんだかユカリさんが不憫(ふびん)になる。そう思いながらふっとミホコさんの顔を見ると、会った瞬間にはわからなかった眉間(みけん)の深いシワが目に入った。この人も「妻」という立場で苦しんできたのだ。

 そしてふたりの女性を苦しめているのはひとりの男。だが、このふたりはその男を愛してきたのである。どうしたらこのふたりが心から笑える日がくるのか、私にはとうていわからない。

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田上 泰助さんの評判も色々と書かれてますね。

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ある程度、購入前に中身がわかるっていいかも。(^^)v

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