「大人女性がステキ」という年下男の本心は…。なめんなよ!<シングルマザー妊活>(女子SPA!)



【シングルマザー社長の妊活記 Vol.26】

 早く第二子が欲しいバツイチシングルマザーの杉沢です。

 毎日の晩酌(ばんしゃく)の量が増えてる今日この頃。娘とおままごとをすると、「はい! ママの大好きなウーロンハイだよー!」とおもちゃのコップを渡してくれます。ちゃんと優しい子に育っています。

 女もこの歳になると街中でナンパされることはめったにないですが、お酒の席で隣り合わせた人と仲良くなる……なんて事は意外とあるんですよね! 以前、女友達と下町の屋台で飲んでいた時のこと。

 寒空のもと、いい感じに酔いが回り始めた頃、ごく自然に隣のサラリーマン風の2人組と話すようになっていました。

◆気がついたら年下男と合コン的展開に

【スペック】

年齢:30歳

職業:不動産会社営業

推定年収:500万円

結婚:独身

外見:小池徹平似の童顔さわやか好青年

性格:人懐っこい子犬のよう

「お姉さんたち、良かったら一緒に飲みません?」

 と声をかけられ、アルコールでテンションMAXの私達は、「いいよ~」と即OK。

 とは言いつつも、偶然訪れた年下男との2×2の合コンのような展開に、どうしたらいいか分からず、みんなの会話に適当に相槌を打つ事しかできないノミの心臓の私……。

 しかし、それが意外にも功を奏し、“聞き上手=大人の女性”に見えたようで、

「志乃さんてなんか落ち着いてるよね。余裕があるっていいうか。やっぱり年上の女はいいなぁ。」

 と好印象。そう話すM君は、30歳のサラリーマンで、私の目をまっすぐに見つめ、「志乃さん」「志乃さん」とひとなつっこく話しかけてきます。

「熱燗(あつかん)を飲む姿がカッコイイ!」

「SNSにしばられてなくてカッコイイ!」

「会話が大人! カッコイイ!」

「自立しててカッコイイ!」

「シングルマザーカッコイイ!」

 とベタぼめ。私は昔から自他ともに認める“おじさん好き”で、今までもおじさんからしかチヤホヤしてもらったことがないのですが、ここまであからさまに好意を向けられると、年下も悪くないかな? なんて思ってしまう単純なアラフォーです。

 目をキラキラさせながら次々にしゃべるMくんの言葉をさえぎるように、

「Mくんはなんだか可愛いね。」

 と言うと、一瞬驚いてからちょっぴり照れ臭そうにくしゃっと笑った顔が可愛いすぎて、オバサンの乾いた心はキュンキュン!

◆「1人は危ないから家まで送りますよ」

 しばらくしてお会計をする際のこと、なんと知らない間にM君が払ってくれていたのです!「いいよぉ~払うよぉ~」と財布を出すフリをしつつ、内心は「年下のくせに意外とやるじゃん」と、おごられる気満々のオバサン二人組。

 すると、M君からまさかの言葉が……

M「志乃さん、1人は危ないから家まで送りますよ」

 危ない? 私が? 王子様かよ!

私「タクシーだから大丈夫だけど……」

M「いやダメ! 一緒に乗って送ります!」

 と言って、タクシーを止め、半ば強引にタクシーに乗り込んできました。

◆タクシーが向かった先は…

 なんだかさっきまでの柔和な雰囲気と打って変わり、男らしくアグレッシブな一面を見せてくれたM君。急にたくましく見えてきたM君の横顔を盗み見ていると、真っ直ぐに前を向いたまま一言。

M「運転手さん、そこを左に曲がって止めてください。」

 私はイマイチ状況がつかめなく大混乱。

私「え? 何? トイレ?」

 ところが、私の予想をはるかに超えた現実がそこに……

 訳が分からず降ろされたソコは、なんとラブホテルの前!!

 ようやく事態を把握した私は、怒りに震え、

私「おいガキ、舐めるなよ」

 と、つかまれた腕を振りほどき、今度こそ1人で帰路につきました……。

 思い返してみるとほんの数時間前、酔って叫んだ「シングルマザーの欲求不満率99%!!」という何の根拠もない私の言葉をきっと鵜呑みにしたのでしょう。私もM君も同じ。言葉やその人の表面だけしか見ないと、こういうオチになるんですね。

<TEXT/杉沢志乃>

【杉沢志乃(すぎさわしの)】



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